【大阪】パンの耳がクラフトビールに!「おかんパン」から600本限定「おかんエール」誕生

600本限定のクラフトビール「おかんエール」 デパ地下・食の名品

大阪発のベーカリー「クックハウス」を運営する株式会社ダイヤから、サンドイッチの製造過程で生まれる“パンの耳”をアップサイクルしたクラフトビール「おかんエール」が登場。2026年8月5日(水)より、初仕込み600本限定で販売されています。

「おかんエール」は、発売から2年で売上約2億円を突破した大阪みやげ「おかんパン」から生まれた新商品。ビールの“Ale”と、誰かを応援する“Yell”の2つの意味を込め、行き場のなかったパンの耳を「誰かを励ます一杯」へと生まれ変わらせました。

発売に先駆けて開催されたメディア向け先行試飲会に参加し、「おかんエール」を実際に試飲。株式会社ダイヤ 代表取締役社長・多田俊介氏から、商品誕生の背景やパンの耳のアップサイクルに込めた思いについても話を伺いました。

「おかんパン」から初のクラフトビール「おかんエール」誕生

おかんエールとおかんパンの商品展示

2024年7月に発売された「おかんパン」は、大阪のおかんをモチーフにした愛嬌のあるパッケージと、個包装に添えられた「おかん語録」が人気を集め、発売から2年間で売上約2億円を突破。大阪みやげの新定番として広がりを見せています。

そんな「おかんパン」から新たに誕生したのが、クラフトビール「おかんエール」です。原料にはモルト、ホップに加えて、サンドイッチの製造工程で生まれるパンの耳を使用。初仕込みは600本限定で、330ml入り・単品1,300円(税別)、ギフトボックス入り2本セット2,600円(税別)で販売されています。

単にパンの耳を再利用するだけではなく、「おかんパン」が持つ人を励ます力をクラフトビールにもつなげたのが大きな特徴。大阪らしいユーモアと温かさを感じさせる、新しいアップサイクル商品です。

行き場のなかった“パンの耳”をクラフトビールへ

おかんエールに使用されるパンの耳

クックハウスでは、毎日多くのパンやサンドイッチを製造する中で、一定量のパンの耳が発生します。これまでもラスクに加工するなど活用方法を模索してきましたが、発生する量に活用が追いつかず、一部を廃棄せざるを得ないことが課題となっていました。

そこで、新たな活用方法として取り組んだのがクラフトビールへのアップサイクルです。「おかんエール」ではパンの耳を細かくカットし、糖化の工程でモルトと一緒に投入。通常より糖化に時間をかけるなど品質を安定させる工夫を重ね、仕込みから完成まで約5週間をかけて造られています。

開発を手掛けたCRUST Japanは、余剰生産品や製造工程で生まれる未利用食材を“おいしくアップサイクルする”取り組みを展開。今回は日本とシンガポールで異なるパンや水の特性も踏まえながら、ダイヤの食パンの魅力を生かすレシピを追求しました。

「おかんエール」を実際に試飲

クラフトビール「おかんエール」の試飲

「おかんエール」は、ペールエールモルトをベースにアメリカンホップを使用したクラフトビール。公式では、柑橘を思わせる華やかな香りと、パン由来のほのかな甘みや香り、穏やかな麦芽のコクが特徴とされています。

実際にいただいてみると、特に印象に残ったのはフルーティーな味わい。爽やかな香りが広がり、クラフトビールならではの風味を楽しめます。パンの耳をアップサイクルしたという背景だけでなく、「美味しいビールを造る」ことにもこだわったという開発への思いが伝わる一杯でした。

多田俊介氏が語る「人を励ますビール」への思い

「おかんエール」発表会で商品を披露する関係者

「おかんパン」の“励ます力”が新商品のヒントに

「おかんエール」の誕生には、「おかんパン」に寄せられた利用者の声が大きなヒントになったといいます。

多田氏によると、「おかんパン」を誰かにプレゼントした際、パッケージに書かれた「おかん語録」に励まされたという声が寄せられていたそうです。パンを贈るだけではなく、そこに書かれた言葉まで相手の気持ちに届いていることが、新たな商品を考えるきっかけになりました。

パンの耳をアップサイクルするのであれば、ただ“もったいないから使う”のではなく、手にした人の気分まで膨らむような面白い取り組みにしたい。そこで多田氏は、「おかんパン」の力を借りることを考えたと話します。

600本限定「おかんエール」の商品発表会

“もったいない”を楽しく。「おかん」の発想をアップサイクルに

多田氏は、「おかんの発想は面白く、“もったいない”という考え方にもぴったり」と話します。

株式会社ダイヤが目指したのは、義務感だけで取り組むフードロス削減ではありません。行き場を失っていたパンの耳を新しい商品へ変え、それ自体が誰かの気持ちを明るくする。そんな“気分が膨らむアップサイクル”を形にしたのが「おかんエール」です。

「人を励ますビールになるだろう」と語る多田氏。環境への配慮だけを前面に出すのではなく、美味しさや面白さを入口にして、結果としてパンの耳の活用につながっていく。そんな大阪のベーカリーらしい発想が商品に込められています。

おかんエールと原料に活用されるパンの耳

600本限定、その先にあるパンの耳の課題

今回販売される「おかんエール」は、初仕込み600本限定。しかし、多田氏は「まだまだパンの耳の問題は解決していない」と話します。

今回の600本だけですべてのパンの耳を活用できるわけではなく、取り組みはまだ小さな一歩です。商品への反響によって今後製造本数を増やすことができれば、行き場のないパンの耳をさらに減らしていくことにもつながります。

“フードロスをなくすために飲む”のではなく、“美味しいから飲みたい、誰かに贈りたい”。その選択が結果としてパンの耳の未来につながっていくことも、「おかんエール」が目指すアップサイクルの形です。

「Ale」と「Yell」を掛け合わせた10種類の“おかん語録”

パンの耳を活用したクラフトビール「おかんエール」

「おかんエール」という商品名には、ビールのスタイルである“Ale”と、誰かを応援する“Yell”という2つの意味が込められています。

「おかんパン」で人気となった“おかん語録”は、「おかんエール」にも登場。全10種類が用意され、仕事終わりに自分をねぎらう一杯としてはもちろん、誕生日や転職祝い、ちょっとした差し入れなど、誰かに“エールを贈る”ギフトとしても楽しめます。

多田氏が話していたのが、「ビールを開ける瞬間に、おかん語録が励ましてくれる」という楽しみ方。味わう前に目に入るひと言まで商品の一部となっており、「おかんパン」から受け継がれたユーモアと温かさを感じられます。

発売2年で売上約2億円を突破した「おかんパン」

大阪発「おかんパン」の商品ラインアップ

「おかんエール」の原点となった「おかんパン」は、2024年7月の発売直後から午前中に売り切れる店舗が続出し、発売から2年間で売上約2億円を突破したヒット商品です。新大阪駅への販路拡大や2025年大阪・関西万博への出展などを経て、大阪みやげとして存在感を高めてきました。

2026年には、母の日に合わせた「おかんの日」限定商品、父の日の「おとんパン」、7月には阪神タイガースとのコラボレーション商品を発売。そして8月、パンというカテゴリーを飛び越えて誕生したのが「おかんエール」です。

大阪のおかんらしい言葉で人を励ますというブランドの魅力はそのままに、パンからクラフトビールへ。「おかん」ブランドが今後どのような商品へ広がっていくのかにも注目です。

編集部コメント

行き場のなかったパンの耳をクラフトビールへ変えるだけでなく、「おかんパン」が持つ“誰かを励ます力”まで新しい商品へつなげた「おかんエール」。アップサイクルという社会的なテーマを、大阪らしいユーモアと温かさで身近に感じられる商品でした。

実際に試飲するとフルーティーな味わいも印象的で、環境への取り組みという背景を知らなくても、一杯のクラフトビールとして楽しめるのも魅力です。初仕込みは600本限定。自分への一杯はもちろん、頑張っている誰かへ“エール”と一緒に贈ってみてはいかがでしょうか。

【取材・文:まちごち編集部】

商品概要

商品名:おかんエール
内容量:330ml
おかん語録:全10種類
価格:単品 1,300円(税別)/ギフトボックス入り2本セット 2,600円(税別)
発売日:2026年8月5日(水)
販売期間:なくなり次第終了
販売数量:初仕込み600本限定
販売店舗:クックハウス・ベーカリー・バル南海なんば駅店/クックハウス阪急三番街店
※クックハウス阪急三番街店は2026年8月5日(水)~8月14日(金)のみ販売

公式サイト:クックハウス公式サイト

タイトルとURLをコピーしました