大阪・天満の飲食街で、多くの日本酒ファンと魚好きから支持を集める「お魚と日本酒 七代目なお」。市場直送の鮮魚と全国各地の日本酒を楽しめる人気店として知られています。
2026年6月8日には、鳥取県境港市の老舗酒蔵「千代むすび酒造」との一夜限りのイベント「鮮度抜群の海鮮と日本酒を楽しむ夜〜鳥取『千代むすび』× 大阪・天満『七代目なお』の一期一会の宴」を開催。また、6月1日からは京都3蔵をブレンドした店舗オリジナル日本酒の提供もスタートしました。
魚と酒を通じて人と地域をつなぐ――。今回の取材では、店主・中江氏の想いとともに、その取り組みを深掘りしました。
海鮮と日本酒が出会う天満の人気店

地下鉄扇町駅から徒歩約1分、JR天満駅から徒歩約3分。活気あふれる飲食店が並ぶ天満エリアで、「お魚と日本酒 七代目なお」は魚料理と日本酒を主役に据える一軒として多くの支持を集めています。
店名の通り、主役は魚と日本酒。しかし単に料理と酒を提供するだけではなく、その背景にある生産者や酒蔵の魅力まで伝えることを大切にしています。全国各地の酒蔵との交流を重ねながら、日本酒文化の新たな入口をつくり続けています。
店主・中江氏が目指す「魚と日本酒の新しい関係」

「魚料理に合う日本酒を提供するだけではなく、その酒がどんな人によって造られているのかまで伝えたいんです」
そう語るのは「お魚と日本酒 七代目なお」店主の中江氏。
全国には魅力的な酒蔵が数多く存在しますが、まだ知られていない銘柄も少なくありません。だからこそ、自分の店が魚料理を入口に日本酒の世界へ興味を持ってもらう場所になれればと考えているそうです。
また、日本酒初心者でも気軽に楽しめる店でありたいという思いも強く、「難しく考えず、まずは美味しい魚と一緒に飲んでほしい」と話します。
京都3蔵をブレンドしたオリジナル日本酒

そんな中江氏の想いを形にしたのが、2026年6月1日から提供を開始した店舗オリジナル日本酒です。
使用したのは、
・城陽酒造「城陽 純米酒」
・齋藤酒造「英勲 古都千年 純米吟醸」
・北川本家「冨翁 純米酒プレミアムール」
という京都を代表する3蔵の日本酒。
一般的なオリジナル日本酒は既存商品にオリジナルラベルを貼るケースもありますが、中江氏が目指したのは本当の意味で店だけの一杯でした。
それぞれ異なる個性を持つ酒をブレンドし、魚料理に寄り添う味わいを追求。華やかな香り、穏やかな旨み、飲み飽きしない後味を意識しながら完成させたそうです。
「『お魚と日本酒 七代目なお』でしか飲めない日本酒を作りたかった」という言葉からも、この取り組みに込めた熱意が伝わってきました。
鳥取・千代むすび酒造との一夜限りのイベント

6月8日に開催されたのが、鳥取県境港市の老舗酒蔵「千代むすび酒造」とのコラボイベントです。
境港は全国有数の水揚げを誇る港町として知られ、魚文化と酒文化が深く根付く地域。今回のイベントでは、そんな境港の酒蔵と大阪・天満の「お魚と日本酒 七代目なお」が手を組み、魚と日本酒の魅力を伝えます。
千代むすび酒造の岡空氏が紹介するのは、低グルテリン米「春陽」を使用した日本酒です。「春陽」は、腎臓病患者でも楽しめる日本酒の開発を目指して研究が進められてきた酒米で、その個性的な味わいから近年注目を集めています。
実際に使用した酒は、みずみずしい果汁感とすっきりとした酸味、やさしい甘みが特徴。お米をしっかり磨くことで透明感のある味わいに仕上がっており、白ワインを思わせるような香りと軽やかな飲み口を楽しめます。
「日本酒を飲み慣れていない方にも親しみやすい味わいです。料理と合わせて楽しむ“食事のための日本酒”として味わっていただきたいですね」と岡空氏。
今回のイベントでは、「お魚と日本酒 七代目なお」の魚料理とのペアリングを通じて、「春陽」が持つ新たな魅力も体感できました。
実食レポート|海鮮と日本酒を楽しむ「お魚と日本酒 七代目なお」

「お魚と日本酒 七代目なお」の魅力は、日本酒だけではありません。毎日仕入れる鮮魚を活かした料理の完成度も高く、多くの常連客を惹きつけています。
名物!お通しのお刺身盛り合わせ

※写真提供:お魚と日本酒 七代目なお
席に着いて最初に驚かされるのが、お通しとして提供される刺身盛り合わせです。
その日の仕入れによって内容は変わりますが、数種類の鮮魚が美しく盛り付けられ、一般的なお通しのイメージを大きく超える内容。SNSや口コミでも「お通しが豪華すぎる」と話題になる理由がよく分かります。
鮮度の高さはもちろん、それぞれの魚の旨みをしっかり感じられる一皿で、「お魚と日本酒 七代目なお」の実力を最初から感じさせてくれます。
まぐろのレアカツ

表面だけを香ばしく揚げたまぐろのレアカツは、訪れたらぜひ味わいたい人気メニューです。
中心部はしっとりとしたレア状態で、まぐろ本来の旨みと食感を存分に楽しめます。まずは塩わさびで素材の味を堪能し、その後に柴漬けタルタルを合わせると印象が一変。
和と洋の要素を巧みに組み合わせた味わいは、日本酒との相性も抜群でした。
焼き豚足

魚料理が中心の店でありながら、常連客から根強い支持を集めるのが焼き豚足です。
外側は香ばしく焼き上げられ、中は驚くほど柔らかい仕上がり。自家製の塩で素材の旨みを楽しみ、柚子胡椒を添えることで爽やかな辛みが加わります。
日本酒のアテとしても完成度が高く、知る人ぞ知る人気メニューとなっています。
日本酒文化を広げる人が見た「お魚と日本酒 七代目なお」

日本酒コミュニティ「酒小町」代表として活動し、日本酒のPRサポートも行う卯月りん氏。
卯月氏は「お魚と日本酒 七代目なお」について、「日本酒好きだけではなく、これから日本酒を知りたい人にも開かれた店」と評価。
魚料理を楽しみながら自然と日本酒に興味を持てること、そして酒蔵や造り手との交流を大切にしていることが、この店ならではの魅力だと話します。
また、今回のような酒蔵との連携やオリジナル日本酒の取り組みは、日本酒文化を広げるきっかけにもなると期待を寄せているそうです。
店内の雰囲気とおすすめ利用シーン

木の温もりを感じる店内は、肩肘張らずに食事を楽しめる落ち着いた空間です。
カウンター席では店主との会話を楽しみながら料理や日本酒を味わうことができ、テーブル席では仲間との食事や宴会にも対応。
仕事帰りの一杯から、日本酒好き同士の集まりまで幅広く利用できる一軒です。
編集部コメント|一杯の酒から地域を知る楽しさ
今回の取材で印象的だったのは、「お魚と日本酒 七代目なお」が単に魚と日本酒を提供する店ではなく、人や地域、酒蔵をつなぐ場になっていたことです。
京都3蔵をブレンドしたオリジナル日本酒、そして「千代むすび酒造」とのコラボイベント。そのどちらにも共通していたのは、「造り手の想いを届けたい」という中江氏の姿勢でした。
魚と酒、その向こう側にある物語まで味わえる。それこそが「お魚と日本酒 七代目なお」の魅力なのかもしれません。
【取材・制作:まちごち編集部】
店舗情報
店名:お魚と日本酒 七代目なお
住所:大阪府大阪市北区天神橋4-6-19 サンプラザ井上 1F
アクセス:
・地下鉄扇町駅1番出口より徒歩約1分
・JR天満駅より徒歩約3分
営業時間:
月・火・木・金・土・日
16:00~翌3:00
(L.O.料理 2:00/ドリンク 2:30)
定休日:
水曜日(隔週)
※詳細は公式Instagramをご確認ください
公式Instagram:
https://www.instagram.com/7daime_nao
